国立科学博物館「WHO ARE WEー観察と発見の生物学」展
国立科学博物館「WHO ARE WEー観察と発見の生物学」展
「ヨシモト・コレクション」の剥製をベースに、哺乳類の生態の神秘に関してよく設計された展示だと感じた。
こじんまりとした一空間を支配するのは、圧倒的な迫力の剥製たちである。特に牛・鹿類の剥製が実物大で5頭以上並んでいる様子や、ヒョウ・シマウマの模様に目を奪われる。
剥製たちから少し視線を落とすと、引き出したちが控えめに、しかし数多く主張している。引き出しの展示では哺乳類の生態の神秘について触れているが、テーマごとにビジュアライズしていたり、生物の細部のパーツにフォーカスをあてたりと見せ方に工夫があり飽きない。
全体としてコンパクトでありながら、哺乳類・生命に興味を持たせるという目的を十分に達成しうる質の高い展示だったと感じる。