高い透明性が意識の共有を生む
「関係者以外極秘」が成り立つのは、どの情報を誰が知り誰が知るべきではないかを、マネジャーなり何らかのアルゴリズムなりが決定できるときに限られる(しかし、そんな状況は滅多にない)
何が誰にとってどんな意味を持つかを正確に把握し予見できるというのは錯覚である
相互依存的な状況で安全に機能するには(計画がうまく行くには)、全員が全体の流れに目を向けなければならない
システム(体系)を独立した各部分の集合ではなく、相互に作用しあう各部分のネットワークと捉える
教育:無数の脅威を把握して対応するための基本的理解を学ぶ・医学部・レジリエンス
訓練:予想される問題にのみ有効な単独の行動を学ぶ・応急処置・強固
意識の共有とは、全員が同じ情報を持ち、同じように理解していることを指す
情報をpullしてもらうのではなく、情報をpushする
足りないよりはマシだが、何でもかんでもpushするのは得策ではない(情報の洪水で受け取りきれない)
情報の受け手のことを知ることが大事
意識の共有とは、適応力のある組織の知性が創発された状態を指す
全体の認識と分化した専門知識の融合
活動している状況や組織についての基本的かつ全体的な理解を組織全体で共有し、同時に各チーム独自の技能も維持
「輸出業者、問屋、輸入業者、小売業者、船主、銀行化、保険業者」を兼ね備えた1人の商人
それぞれを専門とする複数の専門家を統合した企業
狭い領域を深めていくことで高度化・効率化を目指す
異なる部署(専門家)のあいだに交流はない(不要とされた)
意識の共有のためには、高い透明性が欠かせない
すべてのチームが邪魔されずに組織の他部門の最新情報を常に知ることができる透明性
個人の正直さや率直さのことではない
「違法ではないかと不安になるまで、情報を共有しよう」
出典