glue work
なぜ、この講演がそんなにもみんなの心に響いたのでしょうか。それは、この種の仕事無しにプロジェクトがうまくいくことはないのに、それが皆に公平に割り当てられたり、そうした仕事をしても特別報われたりすることがほとんどないからです。そのため、チームの中で問題から目をそらさない人、多くの場合、強いオーナーシップを持つ若手がこの種の仕事をすることになります。 問題なのは、若手が事務的な仕事やリーダー的な仕事をしすぎて、技術的な仕事をあまりしないと、技術的なスキルを学ぶための最良の技術習得期間を、技術的なスキルを学ぶことのない方法で過ごしてしまうことにあります。それは長期的にはキャリアを阻害することになります。しかし多くの場合、リーダーはそこに介入しません。プロジェクトの成功に必要なグルーワークが行われているのをただ喜んでいるだけです。
組織やプロジェクトで必要とされているグルーワークと、誰がそのグルーワークを行っているかを把握しましょう。管理職や昇進委員会、将来の雇用主は、スタッフエンジニアがグルーワークを行っている場合にはリーダーシップを発揮していると捉えるかもしれませんが、より若いエンジニアが行っているグルーワークは目に入らない可能性があります。オーナーシップを持って、自分たちの目標を達成するために必要な、誰の仕事でもない仕事を多くこなしましょう。後輩には、後輩自身のキャリアを発展させるような仕事をさせましょう。