VP of Engineering を雇う (Martin Casado)
製品プランニング
VP of Engineering はエンジニアチームを育成・管理する幹部
機能 (または製品) を提供するまでにかかる時間を評価し、そのスケジュールに沿った質の高い製品を発売することに責任を負う
その役割をロジスティクスの観点だけで理解してしまうことは役割の範囲について単純化し過ぎ ohbarye.icon ただの調整さんになるのはもったいない エンジニアチームとその文化の構築
エンジニアチームを構築し、スタートアップのエンジニア文化を根付かせること とりわけ、その組織がミドルマネージャーの必要となる規模に至る場合に重要
初期のチームにあった文化は規模が2倍、4倍となるにつれ、いとも簡単に失われる
良いエンジニアリーダーがどんな人物かをどうやって知ればよいか?
彼が担当したチームの中で見つかったものは、自社でも起こる可能性が高くなる
そのチームはリリース予定日に間に合っていましたか?
チームのプロセスは思慮深い (場当たり的ではない) ものでしたか?
チーム間で起きた不和 (例えば、非生産部門とクリエイティブ部門との衝突など) は多過ぎませんでしたか?
実行の保証
優れたエンジニア責任者はそのチームが製品を前に進めるうえで充実感や満足感を抱けるよう、彼らに十分なオーナーシップと自由度を与える傾向にある
有能なエンジニア責任者であれば、有用な外部からのフィードバックを迅速に集められる、より実用的で漸進的な設計の方向へとチームを向かわせられるはず
漸次的なリリースこそが本当の要件になるよう徹底する
最後のピースをはめたときにはじめて完成するような優雅さは高く評価されるが排除されてしかるべき
「顧客が一人もいないことよりも悪い唯一のことは、顧客がいることだ」という有名なことわざ
私は全てのスタートアップが VP of Engineering を雇うべきだと確信しています。それも早い内に、たとえ総社員数と比べてちょっと早過ぎるのではないかと思えたとしても、問題が発生し始める前に彼らを迎え入れるべきです。多くの新しいスタートアップはそのエンジニアチームが十分な経験を積んでいるとか、あるいは規模が小さすぎるという理由で、 VP of Engineering は必要ないと考えています。ですが、その役割がもつ重要性はどれだけ強調してもし足りないほどです。優秀な VP of Engineering はその事業が抱えるプレッシャーに耐えるエンジニア部門を根底から支えます。それと同時に、組織を成長させつつ、それがアドホックなプロセスの重みに耐えかねて崩壊しないようにします。適切な社内文化と適切なプロセスの設定は、規模に関わらず、その組織に固有のものとしてあなたが望むものです。そしてそれはまさに、適切な VP of Engineering を適切なタイミングで雇うことによって実行できることです。
ohbarye.icon 最後の一段落はそのまま持ってくるぐらい良い