UXリサーチの活かし方
本書の目的
事業活動に活かすための引き出しが増える
UXリサーチャー個人を主語にしないことで、リサーチャーとしてやるべきことが見えてくる リサーチをすることそのものを目的にしない
相手の知りたいことだけでなく思考を前に進める情報を集める
経営陣や意思決定者が見ている 景色にはリサーチの他にも無数のアプローチが存在している
ユーザー視点を提供することで意思決定の不確実性を下げられる
Why
「なぜリサーチをするのか?」から考えるべき問い
仮にリサーチがうまくいったとして、プロダクトやチームをどん な状態にしたい?
その状態に対して、リサーチは適切な手法?
「なぜ今リサーチをするのか?」から考えるべき問い
リサーチが適切だとしたら、今すぐやった方が良い?
今やらなかったとしたら、どんな悪影響が出る?
定量と定性
リサーチの価値を定量化してほしいと言われた時によくある間違い
リサーチ本数など、定量的にできるところをつい探してしまう
リサーチ完了後にどういう状態になっていたいかが抜け落ちてしまう
リサーチ活動よりも別の行動を求められていたり、チームを立て直すのが先かもしれない
あらゆるメンバーと関わりながら行う伴走型リサーチ
ユーザーに対して純粋な興味を持ち、深く生活背景を知る。複数のユー ザーに出会うことであらゆる角度で検証し、思索を深める。
そんなリサーチ活動そのものが事業に密接につながっている点が、スマー トバンクをスマートバンクたらしめているところでした。
エンジニアの場合は、出発点でどんな話し合いが行われたかを把握 しておけると、「何のためにこの機能を作るんだろう」という不安を取り除 くことができます。そのため、横で一緒に見てもらう感覚で、リサーチ関連 の動きをオープンにしたり、会議に任意招待したり、自分から積極的に招き 入れる姿勢を作っていきました。 チームメンバーのリサーチ体験を意識する
調査にまつわるコンテキストを共有しておくの が重要で、自分が考えていること、今起きていることなど環境をリアルタイ ムで発信していく
アンケート進行表
リサーチデータベース
モバイルアプリエンジニアからの質問にクイックに答えた事例
ブログを対外的に書き、結果として社内にも広報される
「誰のためのサービスか」「どんな価値を提供しているか」を知ってもらう
既存メンバーの得ているユーザー理解に近づける
UXリサーチャーと新入社員の接点をつくる
職種別の活かし方
エンジニアがユーザー視点を得る一番のメリットは、「なぜ作るか」 を明確にして開発に着手できることです。仕様検討した経緯や意思決定のド キュメントがあれば、その背景情報をもとに、より良い実現方法を提案でき ます。 shota
仮説設定
「検証したい仮説は何か?」をもってリサーチに臨んでいるかどうか
一次情報に基づかないところからスタートすると誰も欲しがらないものを作ってしまう
ohbarye.icon 感想
とにかく事業課題ファーストで考えること、リサーチは手段だととらえること、視点を自分から受け取る相手(経営・決裁者・意思決定者)の立場にうつしていくこと
いろんな方のオピニオンやインタビューが織り込まれていてまさにリサーチしてる