メール・電話認証における考慮事項
二重オプトイン (メール内URLクリック) や OTP送信 が一般的で、「リンククリック型」が比較的導入しやすい 離脱を減らしたい場合は、フォーム上でOTPを入力させる方式にしておく方がシームレス
SMS OTP が最も一般的かつ実装リソース(ツール・サービス)が豊富 多くのユーザーはSMS受信に慣れているが、受信コストが企業側にかかる
音声通話(IVR)認証 などはニッチなケース向けだが、ユースケースによっては有効
1. UX (ユーザー体験)
メールやSMSでワンタイムコードを送る場合は、ユーザーが一度フォームを離れてアプリを切り替えるのが手間
こ脱率に影響する場合があるので、できればフォーム上で入力 → すぐコード送信 → 画面上で入力欄が出現といった“マルチステップフォーム”でシームレスに進めると良い
自動音声認証や発信型認証はさらにユーザー体験として慣れていないことが多く、抵抗感があるため、対象ユーザーによっては注意が必要
2. セキュリティ
簡易な「入力したメールアドレスに何かしら届く」だけでもそこそこの認証効果はあるが、確実に本人かどうかという厳密性では、OTP や ダブルオプトイン などが高め
電話番号は「その番号を所持していること」を確認するだけで、本人の身元証明とは違う点に留意。詐称や乗っ取りリスクを完全には排除できない 必要に応じて 2要素認証 (メール + 電話両方チェック) などで確実性を高めることもあるが、当然ユーザーの手間が増え、離脱リスクも高まる
3. コスト面
メール認証は比較的コストが低く(メール送信APIなどの費用程度)、スケールしても大きな負担になりにくい
SMS認証は1通ごとに費用がかかる(Twilioなどの従量課金)。大量送信が見込まれると費用負担が増える
音声通話を使う認証(IVRなど)はさらに通話料が発生し、SMSより高額になる場合が多い
4. 実装・運用のしやすさ
ノーコード/ローコードツール や 外部認証SaaS (Twilio Verify, Firebase Auth など) を使うと、実装を大きく短縮可能
自社で独自に組む場合はAPI連携やUIフロー、エラーハンドリングなどを実装する必要があり、保守コストも上がる