IME-API
IME-APIを使った拡張機能でも、このバックグラウンドページにIMEの処理を持たせることが想定されています。この場合、バックグラウンドページのコンテンツというのは存在せず、ユーザが実際に目にすることはありません。どちらかといえば、さまざまな拡張機能APIにアクセスするJSコードのデーモン的な位置付けになっていると言えると思います。
ここに来ると、IME-APIというのは既存のibusに相当するレイヤとみなすことができます。ibusはd-busをベースにしたIPCフレームワークを使っていますが、IME-APIではChromeがブラウザプロセスとレンダラプロセスのあいだで行われるIPCレイヤによってibusと同じようなことを代替するという試みとなります。