『アウトラインから書く小説再入門』
oct24.icon感想
「手法問わず、小説のゴールと重要なポイントを計画してから書く」ことが「アウトラインを作る」ことらしい。 著者や他の作家の方法紹介もあるが、一番いい方法は自分で試して見つける。
特定の形式でも方法でもないものに名前がつくので、概念を掴むのに苦労した。
WorkflowyとかDynalistのような、ツールとしてのアウトライナーを使うイメージがあったせいもある。 「アウトラインを作ると不自由になる」という先入観への反論で、目的地が分からなければ脇道に逸れることもできないとか、計画してこその自由があると書かれていた。
どこに着地できるか確証があった方がバク転とかバク宙とかもやりやすいみたいな……。
アウトラインを立てたあとでも、もっといいアイデアが思い浮かべば乗り換えてよいとまで言う。
最初に立てた計画の意味がなくなりそうだが、アウトラインを作る過程で物語に起きそうなことは大体検討することになるので、結局は書き手の考えが及ぶ範囲に落ち着くのかも。
それはそれとして、アウトラインを作ることで犠牲になる部分はあると認めもする。
これから書く予定の小説を絶賛するレビューを先に自分で作るやり方は面白い。
自分が伝えたいこと、重要視したい部分がめちゃくちゃ分かるし、モチベーションも上がりそう。
読者からの感想が一種の答え合わせにもなるわけだ。