“Type Help”
itch.io.iconWilliam Rous, “Type Help”, itch.io, 2025年
クリア済みの無料ゲーム。元は英語だが日本語化されている。
オートセーブのあるブラウザゲームだが、セーブデータをダウンロードできる。
手違いでセーブデータが消えたらショックなくらいには骨太なので、ときどき保存しておいた方がよい。
1936年の怪事件を解決したとされる人物のコンピュータをコマンド入力で探索するパズルミステリー。
Return of the Obra Dinn や Her Story、Unheard、The Roottrees are Dead に薫陶を受けている。
ジャンプスケアはないけどだいぶ怖い。SCP財団の記事を読むときの怖さ。
怖がりではない人向けに説明しておくと、怖がりな人は最初に help してメニューに着信メッセージ (inbox) があった時点でもう怖くなる。なった。進めたら謎の人物か死者からメッセージが届くに決まっているので。
いつ・どこに・誰がいたかの表とファイル名の一覧をメモしておけばだいたい何とかなる。
ほぼ取り返しのつかない要素はないので、各ファイルの内容までメモする必要はない。
真相解明が進むと謎の人物がログインしてきてファイルにアクセスできなくなったりとかはしない。
唯一見返しづらいのは初回セーブ以前の内容。新規データで始めれば見られるけどそこまでするほどでもなく、しかし事件の概要を客観的に説明してくれているのがそこくらいなので気になりもする。
超便利なヒントも用意されている: Walkthrough / Gradual Hints for Type Help
進捗を入力すると次の一手のヒントを段階的に示してくれるので、ネタバレを回避してヒントだけもらえる。
便利を通り越してヒントを読まないと確証がもてない要素もあるが……。
真相を断定しづらくする工夫がふんだんに盛り込まれていてクリア前はいい意味でもどかしく、クリアすると見事。
全員が一堂に介す場面が中々ないので、人によっては直接対面していない「知らない人」がいる。
生存者が減る後半ほど誰もいない部屋が増え、総当たりが面倒になる。自然と真面目に考えなければならない。
起きていることに確証を持てたのは Person 8 が死んだ辺りだった。
それまでは Person 6 が相貌失認なのでは? とか過去現在未来の屋敷の居住者が体験したできごとが同時再生されているのでは? とか疑っていた。
hangman ゲームは何も分からなかったがルールと正答は察せたのでよかった。怖かったけど。
13人目? が誰でどこで死んだのか全然分からんので初めてヒントを見る。それでいいんかい!
敗因はイニシャルが被る人物が現れるかもしれないのに名前コードを頭文字だけにはしないと思い込んだこと。
Martha の部屋と主寝室 (Master bedroom) が別にあるのか名前の重複で混乱が起きるのか? と怪しんでたら結局 Martha の部屋が主寝室だったのでずっこけたことを覚えているべきだった。
inbox に新しいメッセージが届いたときは怖すぎてギブアップするところだったが、恐る恐る見たら Youtube の URL が載ってたのはちょっと笑った。このパソコン、インターネットに常時接続してて動画再生できるんだ。