美的気分はある点では、つまり個別的で特定の作用に注目するかぎりでは、無と見なければなりませんが、別の観点からすれば、つまり一切の制限の不在とそのなかに共通にはたらいている力の総和に注目するかぎりでは、最高の実在の状態と見ることができます