美が人間を質料から形式へ、感覚から法則へ、制限的存在から絶対的存在へと導く手段となりうるのは、思考の手助けをするからなのではなく(そんなことは明らかに矛盾です)、それが思考力に自分自身の法則に従って自己を表現するための自由を与えるからにほかなりません