系譜学による包括と排除、その物語的連続性、中心か周縁かの判断などは、最終的には伝統的な慣習によって、あるいは、系譜作成者に授けられていたり、彼が僭称していたりする権威によって、正当化されるのである。系譜学は歴史研究の種々の様態のなかでも、おそらくもっとも政治的なものである。