第一にプラトンは、外観に囚われているほかの人びとには見えないもの-本質の世界-を見るために、必要な転換をおこなう人物たちを描きだした。取り除かなければならないのは、感性的な外観という変わりやすい現実であり、それがイデア界の観照を妨げる障壁になるというのだ。(...)イデアが純粋形相なのは、あらゆる他性、あらゆる劣化を免れている