私の展望の中では、自我は他者に対立するものではないし、人間も世界に対立しない。人間を通じて学ばれた真理は「世界に属する」ものであり、またそれゆえにこそ重要なのである。(...)自然学を築こうとしたデカルトは、人間を社会から切り離した。人間学を築こうとするサルトルは、自分の社会を他の社会から切り離す