理性の発現は、人間のうちに二分性を生み、この二分性はさらに、新しい解決に向かっての無限の努力を人間に強いるのである。人間を発展させ、その発展を通して人間が自分自身と、また他の人たちと、調和を保って行けるような人間固有の世界を形成させる理性の存在にこそ、人間歴史の動力は存在する