昔の君主制社会は、てことか滑車とか時計仕掛など、シンプルな機械をあやつっていた。ところが近代の規律社会はエネルギー論的機械を装備し、受動的な面からいうとそこにはエントロピーの危険があったし、能動的な面では怠業の危険をともなっていた。管理社会は第三の機械を駆使する。それは情報処理機器やコンピューターであり、その受動面での危険は混信、能動面での危険はハッキングとウイルスの侵入である