彼は単にアダム、すなわち赤土または泥土と呼ばれたのである。アダムの子孫がエノッシュの名を受け取ったのは原罪以後のことにすぎないのだが、この名は彼らの悲惨に完全に適ったものであり、またきわめて雄弁に罪と罰とを想起させる