当時のキリスト教護教論者が神の存在の証明に利用した主要な論拠に、「神の直観」の論拠があり、それは、神の観念の本有性、すべての人間に先天的に備わっている、神に向かう内的本能の確認を含む点で、デカルトの本有観念と著しい共通性をもっていた