廃墟が私のなかに目覚めさせる観念は雄大である。すべてが無に帰し、すべてが滅び、すべてが過ぎ去る。世界だけが残る。時間だけが続く。この世界はなんと古いことか。私は二つの永遠のあいだを歩んでいるのだ。どこに目をやっても、私を取り囲む事物は終焉を予告し、私を持っている終焉を諦観させる