人間は新しい均衡を見出すために、自らの存在の全領域における和合と一致の体験を追求すべきなのである。それゆえに構えの充分な組織とは、たんに知的要素だけではなく、人間活動の全領域において、ふるまいにあらわれる感情や感覚の要素をも包合するのである。一つの目的、一つの理念、あるいは神、というような、人間を超えた力への献身は、全生活過程の完成を求める、このような欲求の一つの表現なのである