人間という主体をエージェントとして開示することに関していえば、交渉とは諸々の差異を時空のなかに分節化する能力のことであり、言葉やイメージをあらたな象徴体系のなかに組み込むことであり、記号の群れのなかへと介入してゆくことであり、共約不能なようにみえる価値や相容れないようにみえる現実を仲介することである。