人間が今日ほど自分自身に対して懐疑的になっている時代はない。人類学に科学的人類学、哲学的人類学、神学的人類学があるが、おたがいになにも知らない。したがって,われわれはもはや明快で一貫した人間観をなにひとつもっていない。人間を研究する特定の科学はますます多様化するので,われわれの人間についての概念は解明されるどころか、ますます混乱し、不明確になっている