五、バイブル、あるいは聖書と呼ばれる書物は異教徒の本であり、たくさんの良いものが収められている。しかし永遠の責め苦で脅かされ強制されて、良き精神の持ち主もすんでのところで、トビアの犬〔旧約聖書続編トビト記六章二節に登場するトビトの息子の犬。トビアの旅にはつねに天使と愛犬が寄り添ったと言われる〕の尻尾まで、そこに書かれていることすべてを信じるところだった