一呼吸一呼吸がたえず押し寄せてくる死を防いでいる。われわれはこういう仕方で、刻一刻、死と闘っている。そしてさらに、これをもっと間隔を大きくしてみるなら、われわれは食事のたびごとに、睡眠のたびごとに、暖をとるたびごとに、等々によってまたしても死と闘っているのである。そうしているうち挙句の果てには、死が勝利をおさめるに違いない