一六〇〇年から一六四〇年にかけてのリベルタンはまったく思想の統一を欠いていた。誰もが貴族のサークルに所属していたが、彼らの唯一の共通点は知的な大胆さだった。豊かな学識のおかげで、彼らは懐疑的でおまけに世間の道徳を逆なでするような精神の持ち主になったが、身の安全という明白な理由から、それは表には出さずしかも秘密にし、しばしば表向きはきわめて迎合主義的な立場をとった