ユングの心理学は宗数になってしまっていると述べています。この宗数の新しい神々は完型であり、それらとの関係がはじめて生命にその意味を授ける。そこで、人間の究極の形上学的な拠り所は彼自身の中にあり、彼の「心」は、元型という神々の住まう現代のオリンポス山といったものになる。そしてその個々の精神療法は宗教儀式となり、心理学は世界観となると