マニュエル・カステル
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具体的に資本主義の腐り具合を下記のように語る。
閉鎖した病院、空になったオフィス、たくさんの失業者、飢えの日々、崩壊しつつある都市、混みあう病院、病んだ病院、爆発する暴力、禁欲的イデオロギー、愚かなディスコース(討論の場)、さかんな反抗、新しい政治的ストラテジー、希望、恐怖、約束、脅迫、操作、移動、混乱しているコンピュータ、神経質な警官、ぼう然とする経済学者たち、小細工をする政治家たち、病む人々―巷にきくこのようなイメージが脱産業化する資本主義の風とともに永久に消え去っていったはずである。それが今や資本主義の危機の風によって再び舞い戻ってきたのである。
そしてその危機をネオリベ的な資本蓄積だけでなく、むしろイデオロギー的な領野にみる。