ベンサム
1789
『道徳と立法の原理序説』
https://scrapbox.io/files/64e8772323b010001cdb3f6b.png
人間以外の動物たちが、暴政の手によっておしととめることのできない諸権利を獲得する時がいつかくるかもしれない。〜いったいどこで越えられない一線をひくことができるだろうか?〜
問題となるのは、理性を働かせることができるかどうか、とか、 話すことができるかどうか、ではなくて、苦しむことができるかどうかということである
すなわち快苦を感じる能力を有している存在すべてを、功利主義の対象とみなすべきだと考えている。たとえば怪我をして痛がる素ぶりをみせるのは、何も人間だけでなく、動物にもみられる素ぶりである。快苦を有する存在が人間以外に留まらないのであれば、その範囲を拡大する必要がある、というのがベンサムの主張である。