ヘーゲルは資本主義における非人間的な疎外を対象化一般と混同し、そして前者を止場するかわりに、後者を観念論的な仕方で止揚しようとした。この神秘化が生じたのは、たとえば、富、国家権力などがただそれらの思惟的形態でのみ、すなわち思惟上の存在として、人間の本質から疎外された力としてつかまれたためである