ブレンターノ
ハイデガーが18歳のときに父の知人の司祭からもらい、哲学に目覚めたきっかけの者が下記である。 https://scrapbox.io/files/65ef269af644db0024b4047a.jpeg
すべての心的現象は、中世のスコラ学者が対象の志向的(したがってまた心的)内在die intentionale (auch wohl mentale) Inexistenz eines Gegenstandesと呼んでいたものによって、あるいは多少曖昧な表現になるが、われわれが内容への関係、客観(この場合は実在物という意味ではない)ないし内在的対象性への関係と呼ぼうと思うものによって性格づけられる。
ウィーンの講義
ブレンターノの考えでは、経験的心理学は「発生的心理学」と「記述的心理学」とに分けられる。前者は生理学と手を結んで、心理現象の発生-消滅の因果法則を帰納的に研究するものであるのに対して、後者は内的経験に基づいて、心理現象を組成する究極的な心的諸要素を記述的に明らかにするものであり、「心理構造学」Psychognosieとも言われる。