トクヴィル
Jules Prosper Levallois(1861)
誰よりもパスカルのメランコリックな言葉を想起させる
1832 手紙
私が生まれたときアリストクラシーはすでに死んでおり、デモクラシーはまだ存在していませんでした(...)一言で言えば、私はまさに過去と未来の均衡のなかにいたので、生まれながらの本能として過去にも未来にもひかれる気にならなかったのです。
1835『アメリカのデモクラシー』
https://scrapbox.io/files/64b627a398ba70001ded29e3.png
トクヴィル的デモクラシー
デモクラシーといえば通常は王様がいない政治体制のことだが、トクヴィルの言う「デモクラシー」は社会の状態で、人々の間の条件が平等になっていくこと。人々の間の身分や生活様式の違いがなくなり互いに似通った存在になっていくこと、それをトクヴィルはデモクラシーと呼んだ。
そのためトクヴィルの定義では、"王様がいるデモクラシー"は決して語義矛盾などではない。また"デモクラティックな専制"さえもあり得る
1837/12/26 妻宛書簡
ぼくは存在しない一つの絶対や完全を切望します