キリスト教による救いの道を拒否した彼らが、その代償として得たものは、自己の力で自己を救済しうるとする力強い人間観でもなければ、「進歩」という輝かしい未来の幻想でもなく、まさにパスカルの力説した「神なき人間の悲惨」であった