もしも普遍の場所が空虚な場所であり、どのような内容をもってしても、それを埋めうる先験的な理由などないのであれば、またもしもその場所を埋めようとする力が、その力がとなえる具体的な政治と、その空虚な場所を埋めうる政治能力のあいだで、構造上の分裂を抱えるものならば、どんな社会の政治言語といえども、それを制度化するプロセスは多少なりとも不安定化され、切り崩されてきており、またいずれそういった政治言語は、ばらばらに崩壊していくだろう