ひとたび区別が示されれば、その再考、あるいは下位の区別をつけようとする試みには終わりというものがない。我々はキリスト教徒と非キリスト教徒から始めてカトリックとプロテスタント、カルヴァン派とルター派、ソッツィーニ派と宗教的自由主義者、そして千を越える数の類似の諸宗教とそれに準じる諸宗派にまで到達する。こうした、文化的もしくは知性的な区別というものは、意義やアイデンティティ、方向づけのみならず、衝突や不覺容、暴かに満ち満ちた世界をも構築するのである