これらのカテゴリーは、われわれが考えたり感じたりするすべてに、きわめてあまねく浸透しているから、それをないものと考えること、それなしで、あるいはそれと反対の枠組みのなかで、なにを、いかに考えたり感じたり話したりすべきかを理解することは、心理的にほとんど不可能なことであり、言ってみれば、正常の意味の空間、時間、数などがもはや存在しない世界に生きている風をするのと同様、実行不可能なのである