この三十年間、地球上の文明国といわれるすべての国の人びとが私のところに診察を求めてきた。(...)私の患者の中で人生の半ばをすぎた人びとはすべて、(...)その最終的な問題が、人生の宗教的な視点を見出すことができないということにあった。彼らはみな、宗教がいつの時代にもその倍者にあたえてきたものを失ったために病気となり、ふたたびその宗教的見解をとりもどせなかったものは、一人としてほんとうには直らなかったと言うことができる