『随想集』におけるべーコン大法官によれば、無神論は感覚、哲学、生来の憐憫の情、法、名声そのほか徳への導き手として有益なあらゆるものを人間にあたえてくれる。だが迷信はこれらすべてを破壊し、人間の知性のうちに絶対的専制を自分のためにうち立てる。それだから無神論はけっして国家に害をもたらさず、遠くを見すぎないので人間が自分自身を見通せるようにしてくれる