1715年、老王ルイ14世の死去に伴い、言葉と思想の変化が加速する。厳格さと、知的、宗教的規範を逸脱するもの全てに対する抑圧とを特徴とする政治は終わり、オルレアン公フィリップの摂政時代が始まったことが風俗習慣の急激な自由化のきっかけとなった。この摂政時代は新世紀への導入部となり、一八世紀に考え方と様式の範を示した。不信心も放蕩も隠さないオルレアン公にならって、放蕩は表立ってくる