魚は、その種を集めてみると、哲学者にとって尽きることのない瞑想と驚嘆の源泉となる。これら不可思議な動物たちの、無限の変化に富んだ形状、彼らに久落している感覚、あるいは与えられていたとしてもきわめて限られた感覚、その存在のかたちの多様さ、彼らがそこで生きることを運命づけられている環境の違いにより、呼吸から動作まですべてが規定されている、そのありさまを想像しただけで、私たちの思考の範囲は際限なく広がり、物質や運動や生命に関するあらゆる言説が修正を迫られる