不可能な「十全性」への無限の接近を一種の「統制的理念」としたカントの論理がないだろうか。「失敗するのはわかっている、でも求め続けなくちゃいけないんだ」という諦念/シニシズムの態度が、ここにはないだろうかー自分が向かっている全世界的な「目標」は不可能であり、最終的に努力は潰えることを知っていながら、部分的な問題を解決するための活力を与えてくれるかけがえのない魔法の呪文として、この全世界的「亡霊」の必要性を認める行為者の態度が。