ポール・ヴァレリー
1894
『レオナルド・ダヴィンチ序説』
1919
『覚書と余談』
私の試みは、歴史上のレオナルドよりもむしろ「レオナルドという人物の可能性」を私のやり方で機想し、描写することにあった
1939/5/13
『レオナルド・ダ・ヴィンチの著作』
私の二十歳頃、時折時間を潰しに行った図書館で、得然から(これなくしては私たちは精神を持つまいが)、レオナルドの手稿の写真複製版のうちの一巻を、繙き、頁を繰ったのだった。学士院所蔵のオリジナルに拠りラヴェッソン=モリアンが刊行したものの一つである。
私はそれまで、第一級の精神の生活と、その自らの能力との親交についてのかくも並外れた資料が世界に存在しようとは想像もしなかった
。