フィリップ・ソレルス
1996
『サド公爵の幻の手紙』
一八世紀の自由の高潮はサドを生み出した。一九世紀はサドを黙殺することに、あるいはサドを検閲することに専念した。二十世紀はサドを論証することを自ら引き受けた、どぎついやり方で、否定をとおして。
二一世紀は必ずやサドをその名証性において考察することになるだろう
。