ピアジェ
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定義
全体性
構造固有の全体性の性格は、はっきりしている。というのは、すべての構造主義者たちが一致して認めている唯一の対立(...)は、構造と集合体―すなわち、全体とは独立した要素から成り立っているもの―との対立だからである。
ここで構造に「集合体」を対置しているのは、両者が全く異なるパースペクティヴだからである。後者は「あらかじめ存在する要素間の連合に全体を帰着させようとしていた《原子論的》傾向」そのものであり、原子の連合、即ち集合体として全体を指向している。が、これと構造とは異なる。ピアジェは次のように言う。
たしかに、構造は、要素から成るが、要素は、体系そのものを特徴づけている法則にしたがっている。そして、この合成とよばれている法則は、累積的な連合には帰せられないのであって、要素の特性とは区別される集合の特性を、全体そのものに付与しているのである。たとえば、整数は孤立して存在しているのではないし、任意の順序の中で発見され、次に一つの全体に合併されるというようなものでもない。整数は、数列そのものに関係してのみ、あらわれる。 ピアジェはこのように「構造的法則をもった全体性」と「要素から出発する原子論的合成」に区別する。
変換性
自己制御