ジャン・モレアス
ポール・ヴェルレーヌ氏が敬意を表して、詩句の残酷な束縛を砕いたが、テオドール・ド・バンヴィル氏の名高い指がそれ以前に詩句を柔軟にしていた
この様にロマン主義は、反乱の騒がしい早鐘を全て打ち鳴らし、栄光と闘いの日々を送った後、その力と恩寵を減じ、英雄的な大胆さを放棄し、品行方正で懐疑的になり良識で満たされた。高踏派達の立派でさもしい試みの中で、ロマン主義は偽りの再生を願ったが、ついに、耄碌した君主の様に、自然主義に退位させられた。
最盛期の後,ロマン派は矮小化し,モレアスにとってロマン派の一過程である高踏派の時期に再生を試みるが挫折し、自然主義の前に敗北した、というのがモレアスの歴史観である。