どんな行為者も直接には「全体性」を語る権利を持たないが、いっぽう全体性を引き合いに出すことがヘゲモニー的-言説作用に不可欠の要素であるとすると、普遍性に訴えかけることはけっして避けられない。普遍的なものとは空虚な場、個別のものによってしか満たされないが、その空虚さによって社会関係の構造化/脱構造化における決定的な一連の効果を生み出すような無である。