田島暖大「あふれる家中」
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谷中という密集した土地。敷地の東側に面している道路は人通りが多く、跨いで公園がある。北側はお寺と墓が隣接している。どちらも近く、それらと距離を取れるような敷地面積もない。
そのため居住空間を2~3階に持ち上げ、1階をプログラムとした。谷中という街は、地域の人同士、お店の人、お客さんの距離感が近く、お互いの空間が重なっている。
そのため、「居住空間」、「茶屋」、「谷中」がそれぞれ区切られて独立するのではなく、お互いに入り混じり、 関係し合う空間を提案する。
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交じり合い
木々の間の階段やスロープを降りて茶屋に入る。室内にも自然が広がるために外と内の境目が曖昧となっており、谷中と茶屋が溶け合っている。
1階の茶屋と上階の居住空間では、住宅の部屋をそれぞれスラブで浮かせることによって部屋と部屋の間が茶屋からの吹き抜けとなり、空間が繋がっている。この時に、垂直な柱を立てるのではなく、斜めに伸びてくる柱の構造のため、スラブの真下や枝分かれした部材の上の空間が空くためにおおらかな空間を作り出している。内である居住空間と外である谷中の境界は、時と場合に応じて空間の閉じ具合、開き具合を調節できるような「まわるかべ」になっている。また、「まわるかべ」の角度によって、採光や風通し、視線を調節することができる。
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プログラム
長年地域に愛されてきた土地であり、ひとびとの集まれる場所という特性を受け継ぎたく、「茶屋」に。
気軽に立ち寄って談笑しながら飲める「茶屋」と、本格的な茶道を体験できる「茶室」に分かれている。
茶屋と茶室は布で仕切られているが、ゆらめきの隙間から除くことができ、完全に仕切るのではなく、
少し見えるようにしている。興味が沸いたらぜひ茶道体験してほしい。お茶を立ててくれるのはここに
住む奥さん。茶屋の経営は夫が担当し、学生である息子と娘は小さい頃から手伝ってくれる。
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