杉山舞「花と暮らす住宅」
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設計主旨
谷中にある住宅は、花壇や鉢植えを置いている住宅が多く見られることから、お花を持つ家庭が多いと感じた。
また、谷中の周辺にはお墓やお寺がたくさんあり、お花が必要とされる場所が多いことから、谷中らしいプログラムとしてお花屋さんを計画し、お花屋さんを複合させた住宅を提案する。
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ダイアグラム
2階の床を分割してそれぞれ違う高さにして、床を回転させることで、高さが異なる空間や1階部分に吹き抜け空間ができる。また、回転したことで一つの床に外と中の場所が生まれる。床を室内外に横断させることで、外と中を緩やかに繋げ、建物内の植物が外の自然の中の植物と混ざるようにした。
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▲配置図 S=1/100
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▲1階平面図 S=1/50
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▲2階平面図 S=1/50
お花を壁の代わりに利用し、全面ガラスの住宅全体を植物で覆い、街の植物と繋がることで、住宅も街と一体となるようにした。
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高さの異なる空間は、高さの異なる多様な植物を置くことを可能にし、また、それぞれの植物にとって適する場所が存在する。
植物にはそれぞれ特性があり、適する環境も異なるため、室外や室内、日当たりや日陰といった様々な植物に合った場所を作った。
また、お花がは壁の代わりとなって空間を仕切ったり、視線を遮る役割を果たす。
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▲東立面図 S=1/50
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▲南立面図 S=1/50
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▲模型写真 キッチンの様子
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▲模型写真 リビングの様子
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▲模型写真 入り口付近の様子
講評:墓地の多い谷中に対して「花屋+住宅」という着想から、花や植物との暮らしという家全体の思想へ引き伸ばして考えている点が素晴らしい。家内外に人と花の居場所を作り、観賞用のそれではなくときに目隠し壁となりときに柱と同化し植物の機能を広げている。ドローングが若干稚拙だが、その迫力を伝えるだけの模型を用意した熱意も評価したい。(齋藤)