建築計画研究室(佐藤慎也・堀切梨奈子ゼミ)
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「アートのための建築」をテーマとして、芸術文化施設の建築計画に関する研究を行っています。同時代のアートを公開・鑑賞する場所である芸術文化施設を研究対象とするためには、アート自体への関心を深めることが重要です。ここで扱うアートは、絵画やインスタレーションといった美術、演劇やダンスといったパフォーミングアートなど、あらゆるジャンルの表現を含んでいます。それらは「もの」としての作品だけでなく、「こと」としての作品、さらに「ひと」を含み込んだ作品へと拡がっており、それらに対応する新しい施設のあり方が問われるようになってきました。また、同時代のアートでは、既成のジャンルにとらわれない横断的な表現も行われており、その公開場所も既存のビルディングタイプにとらわれない拡がりを見せています。その延長として、アートプロジェクトをはじめとする、アートと地域コミュニティについても考えていきます。さらに現代においては、施設建設にとらわれないシステム策定にまで、建築デザインの領域は拡がっています。建築家という職能のあり方が更新される時代において、これまでの芸術文化施設とアートとの関係を超えた、新しい「建築とアート」の関係について考察していきます。
卒業研究・設計では、建築計画に関するものであれば、上記の研究室テーマにとらわれずに、各自の興味に合わせたテーマを設定することも可能です。
研究室での取り組みとしては、アートプロジェクトへの参加やアーティストとのコラボレーションによる作品制作、展覧会の展示デザインなどの実践的な活動を行います。