岡田祐佳・神谷憲吾・鈴木佳奈「SynchroniCITY」
https://gyazo.com/db4ba4b4cc48a0de9957960a61c9c781
コロナウィルスの影響により、これまで当たり前だった人と人とが直接関わるからこそ生まれてくる“意味のある偶然の一致” や “共感”、“新たな出逢い” が無くなった。これこそ充実した日常に欠かせないものであると実感した人は多いのではないだろうか。一方、with コロナの生活で生まれた利点に目を向けると、“自らが時間のコントロール” するようになったことが 1 番大きな変化であると感じた。生活のデジタル化により、これまでの “土日が休日” という概念が薄くなったり、授業動画を倍速で見る、途中で止めるなど、人々がそれぞれの時間軸を持ち始めた。
そこで、都市の中に、自分の時間や体感により境界線や居場所が変わり、それぞれの時間軸が重なり合うことで新たな出逢いが生まれるサードプレイスを提案する。
https://gyazo.com/9bd379feb9dddde3c5d9f436a7a82bed
南側前景。これまでの箱としての建築からスラブを抽出し、ランダムに配置する。
https://gyazo.com/937e0aa5dd1439bd5178e4d318ede419
屋上。高さの異なるスラブが集まることにより、それぞれの居場所を生む。
https://gyazo.com/ff7a356e6f60531486a7a873515b1308
屋上より低層部を見下ろす。ランダムなスラブと部分的に配置された壁により、外でもあり内でもあるような空間をつくり出す。
講評:時間を共有しない学び方。高齢者、単身世帯の孤立などを切り口にディスカッションを重ね、授業や仕事のオンライン化から時間共有の変化と偶然の出会いの必要性に着目し、都市の中に新たな時間軸の重なりを生むサードプレイスを提案。建築の境界線をデザインしなおしている。(仲條)