宮田太郎「コマワリの家」
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谷中に漫画家の家族の住宅を設計する。谷中は住宅が密集していて道が狭くなっているせいか暮しの断片が道にまで延長してきている。ところで、漫画の中に見られるコマ割りというのは物語の断片であるコマから別の断片であるコマへの移行空間であり、内容が記述されたコマ内とは違って読者に対して自由に解釈する余地が与えられている。そしてそれがどこまで続いてしまうのかなどよく分からない。それは谷中に見える街区と街路の関係と似ている気もしてくる。室と室の間を壁ではなくコマ割り=余白とするといった方法で住宅を考えてみる。周囲の街区と街路の関係もコマとコマ割りとして捉え、道とコマ割りをオーバーレイすることによりまちの物語を住宅の中へ引き込む。
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講評:漫画の中に見られるコマ割りは、物語の断片であるコマから別の断片であるコマへの移行空間であり、内容が明示されたコマ内と違って読者に対し自由に解釈する余地が与えら得ている。その点に着目し、室と室の間を壁ではなくコマ割り=余白として設計した案。周囲の街区と街路の関係もコマとコマ割りとして捉え、道とコマ割りをオーバーレイする事により街の物語を住宅内に上手く引き込んでいる秀作。(許)